ホリデーシーズンのEコマース

2015/02/05

感謝祭、クリスマスとイベントが続く11月から12月の2ヶ月間は、通称”ホリデーシーズン”と呼ばれ、小売業界が年間で最も売上のあがる時期である。National Retail Federation ( https://nrf.com/ )のデータによると、アメリカにおける2014年のホリデーシーズンの売上は小売全体で6,161億ドル(約73兆9,320億円)、うちEコマースの売上は1,019億ドルとなっている。

ホリデーシーズンのEコマース

National Retail Federationのデータをもとにすると、Eコマースが小売全体に占める割合は、2012年 15.1%、2013年 15.9%、2014年 16.5%と年々上昇している。Eコマースの売上が一番高いと言われるサイバーマンデー(*)のみならず、最近では感謝祭当日やブラックフライデー(**)でもEコマースの売上が上がってきている。

*サイバーマンデー: 感謝祭週末明けの月曜日、Eコマースの売上が一番高い日と言われる。
**ブラックフライデー: 感謝祭翌日の金曜日、実店舗での売上が最も高い日と言われる

ところで、ホリデーシーズンにおけるEコマースへのアクセスはどのデバイスからが多いのか。IBMから発表されたレポートを見ると、各デバイス毎のトラフィック、売上の比率、およびコンバージョン率は次のようになっている。

ホリデーシーズンのEコマース

(IBM “Online Holiday Shopping Recap Report 2014”より)

実際の購入となる売上は、デスクトップが4分の3以上を占めている。ショッピングカートに入れてから決済までの流れを考えると、デスクトップからが一番購入しやすいというのは頷ける。一方、トラフィックの割合を見ると、デスクトップは50%を超えているが、売上ほどは突出せず、スマートフォンからのトラフィックが30%強と次いでいる。コンバージョン率はデスクトップの4.5%に次いで、タブレットが3.5%と高い。

平均ページビューは、
- デスクトップ 7.7、スマートフォン 5.9、タブレット 7.5
となっており、3つの間で大きなばらつきは見られない。

また、平均購入額に関して見ると、
- デスクトップ 125.1ドル、スマートフォン 99.3ドル、タブレット 112.7ドル
となっており、コンバージョン率同様、タブレットでの購入額はデスクトップに大きく迫っている。

Eコマースでの購入にあたり、まずはスマートフォンやタブレットで検索やリサーチを行い、最終的な購入はデスクトップでというのがアメリカでの流れと言えるが、このデータを見る限り、最近は購入に関してタブレットが重要な位置付けになってきているのがわかる。アメリカでのEコマースは、デスクトップのウェブサイトの充実と合わせ、商品検索、リサーチ用に携帯デバイスのサイトの充実も必要であり、特にタブレットを意識したサイト構築が要求される。

YAS

YAS

イグレック米国オフィス統括

”日本のよいものを世界へ、世界のよいものを日本へ -Japan to the World, World to Japan”というコンセプトのもと、日本企業のグローバル展開や日本マーケットへのビジネス参入を目指すグローバル企業へのサポートも行う。
同時に、”オンラインマーケティング”、”Eコマース戦略立案”、”ビジネスオペレーション”等に関するビジネスコンサルティングも提供。

ビジネスコンサルタントとして独立前は、オラクルコーポレーションにて日本の戦略パートナーとの世界的戦略提携を実現。1997年に渡米するまでは、外資系IT企業にて営業、営業マネジャーとして活躍。

シリコンバレー在住

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komiyama

【専門家】江島民子

株式会社グリーゼ代表取締役 ・日本オンラインショッピング大賞審査員 ・SOHOホームページ大賞審査員 ・全国イーコマース協議会ベストECショップ大賞審査員 ・マイクロソフト社の社会貢献事業「女性起業UPルーム」初代コーディネイター ・非営利団体日本ネットライター協会(JNWA)運営委員長 ・2001年に日経ウーマン誌選出「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」ネット部門7位受賞。 ・日経MJ、雑誌「ネット販売」「インターネットでお店やろうよ」「おとりよせネット」等に、連載・寄稿多数 ◇会社サイトはこちら 株式会社グリーゼ オフィシャルサイト http://gliese.co.jp/ ◇事業サイトはこちら メルマガ制作なら、「コトバの、チカラ」 http://kotoba-no-chikara.com/

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【専門家】江藤政親

株式会社ECコンサルカンパニー代表取締役社長。 自ら1999年よりネットショップ運営に携わり、立ち上げ1年半で月商4500万円を達成。 コンサル指導店舗200社を年商1億円以上へ導く。 商店街から一部上場会社まで規模、業界を選ばず、必要に応じて、商品開発、人材教育、入社面接、経営戦略、資金繰り対策とすべての経営スキルに精通。 現場知る情熱的指導法は、定評が高く、会社顧問、コンサルティング、講師として活躍。 サポート実績企業は1000社を超え自ら著書3冊を持つ。 http://jeccica.jp/about/trustee/

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【専門家】宮松利博

株式会社ISSUN(イッスン)代表取締役。 2000年よりEC数社を立ち上げ各賞を受賞、2003年に立ち上げたECを数年で年商20億と急成長させ株式上場、その後、事業の保有株を売却し、シリコンバレー等海外の次世代eコマースの現場を研究。 ソーシャルとの連携による新たなマーケティング手法を確立し、2011年にウェブ制作・マーケティング会社、ISSUNを設立、先細りしつつある従来のマーケティング手法を立て直し「心の通うオンラインマーケティング」で売上改善を果たしている。全国各地でのセミナーやコンサルティングなども手がける。